当サイトはアフィリエイト広告(PR)を利用しています。

動画編集を独学で始めるロードマップ|未経験の求人倍率0.39倍と仕事にする手順

(更新:)

動画制作(映像編集者)の平均年収は583.3万円、ハローワーク求人の月給は28.8万円、有効求人倍率は0.39倍です(厚生労働省 job tag、令和7年の賃金構造基本統計調査と令和7年度のハローワーク求人)。求人は求職者より少なく、働く人の多くはフリーランスです。未経験からは「会社に採用してもらう」より先に、作品を見せて選ばれる準備が要ります。

動画編集は、パソコンと無料のソフトがあれば今日から始められます。この記事では、数字の読み方を確かめたうえで、最初の1本を完成させる手順と、仕事にするまでの段階を整理します。

数字で見る動画編集の仕事

job tag の「動画制作」と「映像編集者(動画編集者)」は、年収・求人などの数字が同じです。Web系のほかの職業と並べると次のようになります。

項目 動画制作(映像編集者) SE(Webサービス開発) Webデザイナー Webマーケティング
平均年収 583.3万円 578.5万円 539.6万円 736.8万円
平均年齢 41.7歳 37.1歳 39.1歳 43歳
1時間あたりの賃金 2,876円 2,819円 2,614円 3,633円
ハローワーク求人の月給 28.8万円 36.4万円 28.2万円 27.3万円
有効求人倍率 0.39倍 2.54倍 0.11倍 0.47倍

読むときのポイントは3つです。

  1. 年収は経験者を含む全体の平均です。平均年齢41.7歳の数字なので、未経験の最初の年収とは考えないでください。
  2. 有効求人倍率0.39倍は、仕事を探している人およそ5人に対して求人がおよそ2件という意味です。人手不足のSE(2.54倍)とは逆で、選ばれる側に回る準備が必要です。
  3. これはハローワークの求人だけの数字です。動画の仕事は、民間の求人サイトや、個人で受ける依頼(クラウドソーシングなど)にも多く出ます。

今の年収と比べたい人は、ITエンジニアの年収くらべで差を計算できます。

動画の仕事は2つの働き方に分かれる

job tag では、動画の仕事が2つの職業として紹介されています。同じ「動画編集」でも、入り方と働き方がかなり違います。

項目 動画制作 映像編集者(動画編集者)
主な仕事 自分で企画して動画共有サイトに投稿する/依頼を受けて企画から撮影・編集・納品まで行う テレビ局や映像制作会社で、監督と協力して映画・番組などを編集する
主な入り方 学歴や資格は特に求められない。映像系の学校から制作会社に入り、経験を積んで独立する流れが多い。学生のうちから経験を積む道もある 学歴や資格は必須ではない。放送・映像系の専門学校から制作会社・ポストプロダクション・テレビ局に入り、アシスタントから経験を積む
自営・フリーランスの割合 73.1% 55.1%
正規の職員・従業員の割合 34.6% 61.2%
一人前の目安 年数だけでなく、感性やセンスが評価され、安定して受注できること アシスタント(サブ)からメインの編集者になること
厚生労働省 job tag の比較。有効求人倍率はSE(Webサービス開発)2.54倍、Webマーケティング0.47倍、動画制作(映像編集者)0.39倍、Webデザイナー0.11倍。働き方の割合は、動画制作が自営・フリーランス73.1%、正規の職員・従業員34.6%、映像編集者が自営・フリーランス55.1%、正規の職員・従業員61.2%
動画の仕事は求人が少なく、フリーランスが多い(出典:厚生労働省 job tag。働き方の割合は複数回答)

未経験から目指すときは、どちらに進みたいかで準備が変わります。会社に入りたいなら制作会社のアシスタント、個人で受けたいなら作品集と小さな実績が入口です。どちらの場合も、最初にやることは同じで「自分で1本完成させる」ことです。

独学のロードマップ(全体像)

動画編集で最初の1本を完成させる5ステップ。1 ソフトを決める(無料のDaVinci ResolveやCapCut)、2 パソコンの性能を確認、3 最初の1本は1分以内、4 カット・テロップ・BGMと効果音・書き出しの4つの作業、5 真似と振り返り。3〜5本たまったらポートフォリオにして小さな案件や転職へ
この記事の5つのステップの全体像

ステップ1:編集ソフトを決める

最初は無料のソフトで十分です。代表的なものを2つ紹介します。

ソフト 特徴 向いている人
DaVinci Resolve 無料版でも本格的な編集・色調整ができる(有料版もある) 長尺の動画や、仕事を見据えて学びたい人
CapCut 操作がわかりやすく、テロップやエフェクトが豊富。基本機能は無料(一部有料) ショート動画から気軽に始めたい人

仕事で使われることが多いのは Adobe Premiere Pro(有料)ですが、編集の基本的な考え方はどのソフトでも共通です。まずは無料ソフトで「完成させる経験」を積み、必要になったら乗り換えれば問題ありません。無料で使える範囲や料金は変わることがあるので、使い始める前に各ソフトの公式サイトで確認してください。

操作を画面付きで確認しながら進めたい人には、DaVinci Resolveの入門書が1冊あると迷いにくくなります。

PR今すぐ使えるかんたん DaVinci Resolve やさしい入門(鈴木佑介)楽天ブックスで見る →

ステップ2:パソコンの性能を確認する

動画編集はパソコンへの負荷が大きい作業です。動作が重いと、それだけで続かなくなります。目安として次の点を確認しましょう。

今のパソコンで重いと感じたら、編集時だけ画質を下げてプレビューする機能(プロキシ編集)を使うと改善することがあります。job tag でも、近年はスマートフォン1台で簡単な動画を作れる一方、機材以上に制作のセンスと技術が重要とされています。最初から高い機材をそろえる必要はありません。

ステップ3:最初の1本は「1分以内」で作る

最初から10分の動画を作ろうとすると、ほぼ確実に途中で止まります。おすすめは次のような1分以内のショート動画です。

ステップ4:最低限おさえたい4つの作業

  1. カット:不要な部分を切り、テンポを良くする
  2. テロップ:話している内容や要点を文字で見せる
  3. BGM・効果音:音量を整え、映像の雰囲気に合わせる
  4. 書き出し:投稿先に合ったサイズ(縦型・横型)で出力する

BGMや素材を使うときは、利用規約で商用利用やSNS投稿が認められているかを必ず確認してください。サムネイルなどに生成AIの画像を使う場合の注意は、生成AIの画像は商用利用できる?で整理しています。

ステップ5:上達のコツは「真似」と「振り返り」

求められる力は「操作」より「聞く・読む・伝える」

job tag が働く人への調査から示している、動画制作で重要なスキルの上位は次のとおりです(5点満点の重要度)。

スキル 重要度 練習のしかた
傾聴力 4.9 依頼する人が「だれに・何を伝えたいか」を質問して聞き出す
読解力 4.5 依頼の文章や、素材・音楽の利用規約を正しく読む
文章力 4.5 テロップや企画書を、短くわかりやすく書く
説明力 4.5 「なぜこのカット・構成にしたか」を言葉で説明する
他者との調整 4.3 修正の希望と納期をすり合わせる

job tag でも、依頼型の仕事ではクライアントの要望を正しく理解する力、期待に応える技術、納期を守る責任感が求められるとされています。仕事の流れも、打合せ・企画・シナリオの提案から始まり、撮影・編集のあとにチェックと修正を経て納品します。編集の操作だけでなく、前後のやり取りまで練習しておくと、仕事にしたときに困りません。

段階ごとに作るポートフォリオ

作った動画は、そのまま**ポートフォリオ(作品集)**になります。次の順番で積み上げると、見せられる形になります。

段階 やること 完成の目安 できたかの確かめ方
1 1分以内の動画を作る 自分の素材で1本完成 カット・テロップ・音・書き出しを一通りできた
2 好きな動画の構成を真似する 同じ型で2〜3本 テンポやテロップの違いを言葉で説明できる
3 目的を決めて作る 「だれに・何を」を決めた動画を3〜5本 目的と工夫した点を1文ずつ書ける
4 人のために作る 知人のお店や団体の紹介動画などを1本 要望を聞き、修正にこたえて期限までに渡せた

作品集を見せる前のチェック表

チェック項目 見られる理由
縦型・横型など、投稿先に合った形で書き出している 用途に合わせて作れるか
1本ごとに「目的・担当した作業・使ったソフト」を書いた 何ができる人かがすぐわかるか
音楽・画像・映像素材の利用規約を確認し、出典をメモした 権利のトラブルを起こさないか
他人が写っている映像は、本人の了解を取っている 安心して仕事を任せられるか
修正の前と後を説明できる1本がある 依頼にこたえて直せるか
最初の数秒で内容が伝わる 見る人を意識して作れるか

「未経験OK」の求人や副業の勧誘で確かめたいこと

「動画編集 未経験 求人 怪しい」と調べる人がいるように、未経験歓迎の募集の中には、仕事の紹介を入口にして高額な講座やサポート契約を勧めるものがあります。国民生活センターも、「簡単にもうかる」といった勧誘から情報商材やサポート契約、オンラインサロンへの高額な入会につながるトラブルに注意を呼びかけています。

応募や契約の前に、次の点を確かめましょう。

確かめる点 注意したいサイン
雇用か、業務委託か 求人に見えて、実際は講座や教材の申込みになっている
お金を払うのはどちらか 仕事を始める前に、受講料・教材費・登録料を求められる
報酬の決まり方 「月◯万円は確実」など、根拠のない金額だけが強調される
契約書や書面 書面がない、解約や返金の条件が書かれていない
連絡の取り方 SNSのDMから別のアプリに誘導され、会社の所在地や連絡先がわからない

国民生活センターは、ネットや知人から持ちかけられる「もうけ話」はまず疑う、話が違うと感じたらきっぱり断る、やり取りの記録は消さずに残すことをすすめています。不安なときやトラブルになったときは、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターなどを案内してもらえます。

学び方の選び方:独学・職業訓練・スクール

進め方 費用 向いている人 気をつけたいこと
独学(無料ソフト・本・公式の使い方ガイド) 本代程度 自分で計画を立てて続けられる 作品を見てもらう相手を作る
ハロートレーニング(公的職業訓練) 受講料は原則無料(テキスト代などは自己負担。1年以上のコースは有料の場合あり) 仕事を探していて、期間を決めて学びたい 対象は仕事を探している人。動画のコースがあるかは地域で違う
スクール コースによる 添削を受けたい、一人では続かない 受講料を何か月で取り戻せるかを先に計算する

ハロートレーニングは、仕事を探している人向けの公的な職業訓練です。一定の要件を満たすと、月10万円の職業訓練受講手当などの支援を受けられる場合があります。申込みの前に、住んでいる地域のハローワークで職業相談を受けます。

スクールは、無料で1〜2本作ってみて「続けられそう」と感じてから検討するのがおすすめです。受講料を何か月で回収できるかは、スクール代の回収期間の計算ツールで先に確かめられます。

生成AIの時代に動画編集はどうなる?

生成AIで下書きや素材を作れる場面が増えても、だれに何を伝える動画にするかを考え、依頼する人とすり合わせる役割の比重が大きくなります。AI時代に未経験から目指せる職種の考え方はAI時代に未経験からIT職を目指すにはでまとめています。

まとめ

自分が動画クリエイターに向いているか気になる人は、IT職タイプ診断で他の職種との相性も比べてみてください。5つの職種の違いはIT職種の選び方で、デザインとの組み合わせは未経験からWebデザイナーになるには?で、SNSで動画を届ける仕事は未経験からWebマーケターになるには?で整理しています。

参考:動画制作|職業情報提供サイト(job tag)厚生労働省(2026年10月9日確認)/映像編集者|job tag(2026年10月9日確認)/システムエンジニア(Webサービス開発)|job tag・Webデザイナー|job tag・Webマーケティング(ネット広告・販売促進)|job tag(2026年10月8日確認)/新たな“もうけ話トラブル”に注意-オンラインサロンで稼ぐ!?-|国民生活センター(2026年10月9日確認)/ハロートレーニング(職業訓練)|ハローワーク三鷹(2026年10月9日確認)

→ 自分に合う職種を「IT職タイプ診断」で調べる