未経験からWebエンジニアになるには?学ぶ順番・ポートフォリオと求人の実態
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Webエンジニア(Webサービスを作るシステムエンジニア)の平均年収は578.5万円、ハローワーク求人の月給は36.4万円、有効求人倍率は2.54倍です(厚生労働省 job tag、令和7年の賃金構造基本統計調査と令和7年度のハローワーク求人)。数字だけ見ると人手が足りない職種ですが、未経験の人は「何から始めればいいのか」「どこまでやれば応募できるのか」で迷いがちです。
この記事では、公的な数字で仕事の実態を確かめたうえで、学ぶ順番、段階ごとに作るもの、採用担当者に伝わるポートフォリオの作り方を整理します。
数字で見るWebエンジニアの仕事
job tag では、Webエンジニアにあたる職業は「システムエンジニア(Webサービス開発)」です。近い職業の「プログラマー」と並べると、次のようになります。
| 項目 | SE(Webサービス開発) | プログラマー |
|---|---|---|
| 平均年収 | 578.5万円 | 578.5万円 |
| 平均年齢 | 37.1歳 | 37.1歳 |
| 1時間あたりの賃金 | 2,819円 | 2,819円 |
| ハローワーク求人の月給 | 36.4万円 | 33.9万円 |
| 有効求人倍率 | 2.54倍 | 0.98倍 |
年収・年齢・時給は統計の分類が同じため、2つの職業で同じ数字です。違いが出るのは求人のほうで、Webサービス開発のSEは求人の月給が2.5万円高く、求人倍率は約2.6倍あります。
ここから読み取れるのは、「言われたとおりにコードを書く」だけでなく、画面とデータの流れを考えて、サービス全体を作れる人が求められているということです。学ぶ順番も、この「全体を作れる」に向けて組み立てると無駄がありません。
なお、これは経験者も含めた全体の平均です。未経験からの最初の年収がこの金額になるわけではありません。ほかの職種との比較や、今の年収との差はITエンジニアの年収くらべで計算できます。
Webエンジニアの仕事は大きく2つ
| 種類 | 担当する部分 | 主な技術 |
|---|---|---|
| フロントエンド | ユーザーが見て操作する画面 | HTML、CSS、JavaScript |
| バックエンド | データの保存や処理など、裏側の仕組み | Python、Ruby、PHP、Javaなど+データベース |
未経験の場合、結果が画面ですぐ確認できるフロントエンドから始めると挫折しにくくなります。job tag では、Webサービス開発ではPHP、JavaScript、Rubyなどの言語が使われることが多いと紹介されています。
学ぶ順番と、段階ごとに作るもの
教材を「読み終わったか」ではなく、何を作れるようになったかで進み具合を測ると、次に進むタイミングがはっきりします。
| 段階 | 学ぶこと | 作るもの(完成の目安) | できたかの確かめ方 |
|---|---|---|---|
| 1 | HTMLとCSS | 自己紹介ページ1枚 | スマホで見ても崩れない |
| 2 | JavaScript | 入力した数字を計算するツール | ボタンを押すと結果が変わる |
| 3 | GitとGitHub | 作ったものをGitHubに保存して公開 | URLを送れば他人が開ける |
| 4 | フレームワークかバックエンド | データを保存できる小さなアプリ | 再読み込みしてもデータが残る |
1. HTMLとCSS
Webページの骨組み(HTML)と見た目(CSS)です。まずは簡単な自己紹介ページを1枚作れるようになることを目指しましょう。
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2. JavaScript
ボタンを押したら表示が変わる、入力した数字を計算する、といった動きをつけるための言語です。Webエンジニアにとって最も重要な基礎になります。
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3. GitとGitHub
コードの変更履歴を記録する仕組みです。チームで開発する現場では広く使われているので、早めに慣れておくと実務に入ったときに困りません。
4. フレームワークかバックエンドへ
基礎ができたら、React などのフロントエンドのフレームワークに進むか、バックエンドの言語に進むかを選びます。応募したい求人で多く見かける技術を選ぶのが現実的です。求人票の「必須」「歓迎」の欄を10件ほど見比べると、よく出てくる言語がわかります。
AIがあっても基礎を学ぶ意味
今は生成AIに頼めば、それらしいコードがすぐ出てきます。ただ、出てきたコードが正しいか、どこを直せばいいかを判断するには、HTML・CSS・JavaScriptの基礎が欠かせません。AIに作業を任せる開発の進め方はバイブコーディングの解説、AI時代に未経験からIT職を目指す考え方はこちらの記事でまとめています。
おすすめは、まず自分で書き、詰まったらAIに「なぜ動かないか」を聞く使い方です。答えをそのまま貼るより、理由を理解できるので実力が残ります。
つまずきやすいポイント
- 教材を読むだけで終わる:読んで理解したつもりでも、自分で書くと手が止まります。必ず手を動かしましょう
- エラーで止まる:エラーメッセージをそのまま検索するのが最初の一歩です。エラーを自力で解決した経験は、そのまま実力になります
- 完璧を目指しすぎる:小さくても完成させることを優先しましょう
- 教材を次々に乗り換える:1冊(1コース)を最後までやり切ってから次へ進むほうが、結果的に早く進みます
採用で見られるポートフォリオのチェック表
ポートフォリオは「自分で作ったものの実例集」です。未経験者の採用では、資格よりも重視されることがあります。提出前に、次の表で見直してみてください。
| チェック項目 | 見られる理由 |
|---|---|
| 作った理由を1〜2文で説明できる | 課題を見つけて形にする力があるか |
| URLを開けばすぐ動く | 公開まで自分でやり切れるか |
| スマホで見ても崩れない | 利用者の目線で作れているか |
| GitHubにコードと変更履歴がある | 現場の進め方に慣れているか |
| 工夫した点・苦労した点が書いてある | 考えた過程を言葉にできるか |
| 入力ミスなどで止まらない | 細かいところまで確かめているか |
家計の計算ツール、学習記録アプリなど、自分が使いたいものを題材にすると、作った理由を説明しやすくなります。
独学か、スクールか
job tag では、入職に学歴や資格は特に必要とされず、学生時代から独学でスキルを身につける人もいると紹介されています。独学でも就職している人はいますが、「学習の順番に迷う」「一人だと続かない」という人は、スクールや未経験者向けの就職支援サービスを使う方法もあります。
| 進め方 | 向いている人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 独学(本・無料教材) | 自分で計画を立てて続けられる | 詰まったときに質問できる相手を作る |
| スクール | 期限を決めて一気に進めたい、質問できる環境がほしい | 受講料を何か月で取り戻せるかを先に計算する |
| 就職支援つきのサービス | 学習と転職活動をまとめて相談したい | 対象年齢や条件を説明会で確認する |
まずは無料で1〜2か月独学してみて、続けられそうかを確かめてから判断するのがおすすめです。スクールを検討するなら、受講料が年収の増え方で何か月で回収できるかをスクール代の回収期間の計算ツールで先に確かめておくと、高すぎるコースを避けられます。資格から始めたい人はITパスポートが役に立つ場面も参考にしてください。
まとめ
- Webエンジニア(SE・Webサービス開発)は平均年収578.5万円、求人倍率2.54倍。プログラマーより求人倍率が高い
- 学ぶ順番は HTML・CSS → JavaScript → Git・GitHub → フレームワークかバックエンド。段階ごとに「作るもの」を決める
- ポートフォリオは「作った理由・公開・工夫の説明」の3点を必ずそろえる
- スクールは、受講料の回収期間を計算してから選ぶ
ほかの職種と比べて本当に自分に合っているか気になる人は、IT職タイプ診断を試してみてください。5つの職種の違いはこちらの記事、デザイン寄りの道はWebデザイナーの始め方でまとめています。
参考:システムエンジニア(Webサービス開発)|職業情報提供サイト(job tag)厚生労働省(2026年10月8日確認)/プログラマー|職業情報提供サイト(job tag)厚生労働省(2026年10月8日確認)