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ITパスポートは意味ない?未経験のIT転職で役立つ場面と次に取る資格

「ITパスポートを取っても意味ない」という声を見て、受けるか迷っていませんか。結論から言うと、意味があるかどうかは「何のために取るか」で変わります。

この記事では、意味ないと言われる理由と、未経験からIT職を目指す人にとって役立つ場面を整理します。最後に、5つの職種ごとに「ITパスポートの次に何を学ぶか」もまとめました。

ITパスポートはどんな試験?

ITパスポート試験(iパス)は、IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の一つです。IPAは対象者を「ITに関する共通の基礎知識」を持ち、IT関連の仕事に就く人や、仕事でITを活用しようとする人としています。

項目 内容
試験時間 120分
出題数・形式 100問・四肢択一
出題分野の目安 ストラテジ系 約35問、マネジメント系 約20問、テクノロジ系 約45問
合格基準 総合評価点600点以上(1,000点満点)、かつ各分野300点以上
受験手数料 7,500円(税込)
実施方式 CBT方式(パソコンで受験)、年間を通じて随時

出題範囲には、ネットワークや情報セキュリティのほか、経営や法律、AI・ビッグデータ・IoTなどの新しい技術、アジャイルなどの開発手法の概要も含まれます。IT技術だけでなく、「ITを使う会社の仕組み」まで広く浅く学ぶ試験です。

受験料や試験の内容は変わることがあります。最新情報は公式サイトで確認してください。

受けると決めたら、ITパスポートの勉強スケジュールの計画ツールで、受験日と平日・休日に使える時間から、分野ごとの時間配分と週ごとの計画を逆算できます。なお、IPAはいまの試験制度を2026年度で終え、2027年度春頃から新しい試験を始める予定としています(詳しくはツールのページで整理しています)。

公式データで見る「どんな人が受けているか」

IPAが公表した令和7年度の数字では、応募者数は307,266人、受験者数は271,352人、合格者数は132,012人で、合格率は48.6%でした。

注目したいのは、社会人の応募者の勤務先です。

勤務先(社会人応募者) 人数
非IT系企業 179,995人
IT系企業 40,715人

社会人の応募者は、IT系企業より非IT系企業に勤める人のほうがずっと多いことがわかります。業務別では「営業・販売(非IT関連)」が最も多くなっています。

令和7年度のITパスポート試験の数字。応募者307,266人、受験者271,352人、合格者132,012人で合格率48.6%。社会人応募者の勤務先は非IT系企業179,995人、IT系企業40,715人
出典:IPA「令和7年度 iパス(ITパスポート試験)の年間応募者数等について」

つまりITパスポートは、ITの専門家になるための試験というより、どんな仕事の人にも必要なITの基礎を確かめる試験として広く受けられています。この性格を知っておくと、「意味ない」と言われる理由も見えてきます。

「意味ない」と言われる3つの理由

1. エンジニアの技術力の証明にはならない

ITパスポートは基礎の知識を問う試験です。プログラムを書けるか、サーバーを構築できるかといった実務のスキルは測りません。そのため、エンジニアとしての採用で「この資格があるから即戦力」とは判断されにくいのが現実です。

2. すでにIT業界で働く人には物足りない

ITの仕事をしている人にとっては、知っている内容が多い試験です。経験者が履歴書の目玉として書くと、かえって知識の水準が低く見えるおそれがある、という指摘もあります。

3. 資格だけでは仕事につながらない

どの資格にも言えることですが、資格を取っただけで転職が決まるわけではありません。採用では、資格のあとに何を学び、何を作ったかが見られます。

それでも未経験者に役立つ3つの場面

1. IT業界の「全体の地図」が手に入る

未経験のうちは、ネットワーク、データベース、セキュリティ、開発手法などの言葉が、どうつながっているのかがわかりません。ITパスポートの勉強をすると、IT全体の地図が頭に入ります。職種選びや、次に何を学ぶかを決める土台になります。

2. 学ぶ意欲を「形」にして見せられる

未経験の採用では、実務経験がないぶん、自分から学んでいるかどうかが見られます。合格という結果は、学び始めていることを示す材料の一つになります。ただし、それだけで評価が決まるわけではない点は覚えておきましょう。

3. 試験の勉強そのものに慣れられる

ITパスポートは、パソコンで受けるCBT方式です。IPAの基本情報技術者試験や情報セキュリティマネジメント試験も同じくCBT方式で、年間を通じて受けられます。最初の一歩として試験の流れに慣れておくと、次の資格に進みやすくなります。

意味があるか・ないかの判断表

自分の状況に当てはめて考えてみてください。

あなたの状況 ITパスポートの意味 おすすめの動き方
ITの言葉がほとんどわからない 大きい まずITパスポートで全体を学ぶ
目指す職種がまだ決まっていない 大きい 勉強しながら職種の違いを知る
目指す職種が決まり、学習も始めている 小さめ 職種に直結するスキルを優先する
すでにIT企業で働いている 小さい 一つ上の資格や実務の実績を目指す

「とりあえず取る」より、「次に何をするか」とセットで考えるのがポイントです。

5つの職種別:ITパスポートの次に何を学ぶ?

ITパスポートで全体をつかんだら、目指す職種に合わせて次の一歩を決めましょう。

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エンジニア系に進むなら、IPAの基本情報技術者試験が次の候補になります。IPAは対象者を、ITを使ったサービスやシステム、ソフトウェアを「作る人材」としており、ITパスポートより作り手側に寄った試験です。

インフラエンジニアを目指す場合は、ネットワークの資格であるCCNAが定番です。一人で学ぶのが不安なら、就職支援がついたスクールを使う方法もあります。

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たとえばネットビジョンアカデミーは、ネットワーク・インフラ分野に特化した未経験者向けのスクールです。インフラエンジニアの代表的な資格であるCCNAの取得対策と、就職活動のサポートを受けられます。対象は32歳までの方で、受講前に無料説明会で内容を確認できます。

インフラエンジニア始めるならネットビジョンアカデミー →

職種ごとの仕事内容の違いは、未経験からIT職を目指すなら最初に知っておきたい5つの職種の違いで比べられます。AIの分野に興味がある人は、生成AIの資格一覧も参考にしてください。

まとめ

ITパスポートは、エンジニアの技術力を証明する資格ではありません。その意味で「意味ない」と言われることがあります。

一方で、未経験の人にとっては、IT全体の地図を手に入れ、学ぶ意欲を形にできる最初の一歩です。大切なのは、取ったあとに目指す職種のスキルへつなげることです。

まだ目指す職種が決まっていない人は、IT職タイプ診断で自分に向く職種を確かめてから、学ぶ順番を決めてみてください。

参考:ITパスポート試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構、スケジュール、手数料など|IPA、令和7年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について|IPA、ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験 パンフレット(PDF)|IPA、基本情報技術者試験|IPA、ITパスポートの資格取得は転職に役立つ?|リクルートエージェント

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