生成AIパスポートとは?難易度・合格率と勉強方法|2027年2月の試験範囲の変更点も
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2026年8月の生成AIパスポート試験は32,877人が受験し、合格者は26,699人、合格率は81.21%でした。累計の受験者は148,487人に達しています(生成AI活用普及協会(GUGA)2026年9月18日発表)。
合格率だけ見るとやさしい試験ですが、裏を返せば5人に1人は落ちています。さらに、2027年2月の試験から試験範囲(シラバス)が大きく変わり、「AIエージェント」の章が新しく加わります。この記事では、公式情報をもとに試験の基本、合格率の推移、新しい試験範囲、範囲ごとの勉強方法を、IT未経験の人向けに整理します。
生成AIパスポートとは
生成AIパスポートは、一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が実施している民間資格です。生成AIを作る技術より、仕事や生活で安全に使うための知識(できること・苦手なこと、上手な指示の出し方、情報漏えいや著作権などのリスク)に重きが置かれています。
受験資格に制限はなく、自宅などからオンラインで受けられるため、ITの仕事をしていない人でも挑戦しやすい資格です。
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA) |
| 受験料(税込) | 一般 11,000円/学生 5,500円(学生であることを確認できない場合は一般料金) |
| 形式 | オンライン(IBT方式)。パソコン・スマートフォン・タブレットで受験できる |
| 時間・問題数 | 60分・60問 |
| 出題形式 | 4つの選択肢から、適切(または不適切)なものを1つまたは複数選ぶ |
| 受験資格 | 制限なし |
| 結果 | 試験期間の終了後、1か月以内にマイページで通知 |
| 資格の有効期限 | なし(合格証とオープンバッジが発行される) |
試験は年5回。1か月の試験期間中に好きな時間で受ける
試験は2月・4月・6月・8月・10月の年5回です。会場に行く日が決まっているのではなく、1か月の試験期間の中で、自分で開始時間を選んで受けます。申し込みは試験の前の2か月間です。
| 試験 | 申し込み期間 | 試験期間 |
|---|---|---|
| 2月試験 | 10月1日〜1月31日 | 2月1日〜2月末日 |
| 4月試験 | 2月1日〜3月31日 | 4月1日〜4月30日 |
| 6月試験 | 4月1日〜5月31日 | 6月1日〜6月30日 |
| 8月試験 | 6月1日〜7月31日 | 8月1日〜8月31日 |
| 10月試験 | 8月1日〜9月30日 | 10月1日〜10月31日 |
2026年10月試験の申し込みは9月30日で締め切られました。**これから申し込む場合は2027年2月試験(申し込みは1月31日まで)**になり、次に説明する新しい試験範囲で出題されます。日程は変わることがあるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。
合格率の推移:受験者は急増、合格率は約8割で安定
GUGA が回ごとに発表している結果を並べると、受験者が急に増えている一方で、合格率はほぼ8割で変わっていないことがわかります。
| 試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 累計受験者数 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年4月 | 9,436人 | 7,487人 | 79.35% | 92,738人 |
| 2026年6月 | 21,752人 | 17,380人 | 79.90% | 115,062人 |
| 2026年8月 | 32,877人 | 26,699人 | 81.21% | 148,487人 |
6月試験の受験者は前の年の同じ月の約2倍だったと GUGA は発表しています。受験者がこれだけ増えても合格率がほぼ同じということは、きちんと準備すれば多くの人が届く難易度だと考えてよいでしょう。
難易度は?「8割受かる」の中身
合格率が約8割なので、ITパスポートなど国家試験と比べると受かりやすい試験です。ただし、次の3点には注意が必要です。
- 合格基準(何点で合格か)は公式サイトに書かれていません。「○割取れば合格」という情報は公式発表ではないため、余裕をもって全範囲を準備するのが安全です
- 複数選ぶ問題がある:「適切なものをすべて選べ」の形は、1つでも選び間違えると得点になりにくく、言葉をあいまいに覚えていると迷います
- 範囲が広い:AIのしくみだけでなく、個人情報・著作権・AIに関する国内外のルールまで出題されます
ふだん生成AIを使っている人ほど「使えるから大丈夫」と思いがちですが、出題の中心は安全に使うためのルールと言葉の正確さです。使い慣れていることと、試験で正しい選択肢を選べることは別物と考えましょう。
2027年2月試験から試験範囲が変わる
GUGA は2026年10月1日にシラバス(試験範囲)の大幅な改訂を発表し、2027年2月試験から新しい範囲で出題します。2026年10月試験までは古い範囲です。新しい範囲は次の5章です。
| 章 | 主な内容(中項目) | 改訂のポイント |
|---|---|---|
| 1. AIの基礎と歴史 | AIの基本的な仕組み、機械学習、ニューラルネットワーク、AIの歴史 | 土台となる用語 |
| 2. 生成AI | Transformer 以降の技術、学習と生成(推論)のプロセス、LLMの基礎、主要モデルの動向、画像・音声など各モダリティ | 主要モデルの動向を含む |
| 3. AIエージェント | AIエージェントとは、RAG(検索拡張生成)、仕組み、MCP・Agent Skills と外部連携、ツールと活用事例、リスク・安全性・評価 | 章として新設。RAG・MCP の内容を更新 |
| 4. 生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス | 利用者の基本マインドセット、代表的リスク、シャドーAI、AI出力の評価と検証、個人情報・秘密保持、著作権、AI事業者ガイドライン、社内ガイドライン、AI法・国際ルール | 旧「情報リテラシー・基本理念とAI社会原則」を改称・拡充。シャドーAI、プロンプトインジェクションなどセキュリティを追加 |
| 5. 生成AIの実践と活用事例 | プロンプトエンジニアリング、文書作成、企画・マーケティング、クリエイティブ制作、データ分析、開発・業務自動化、業種別の活用 | 職種別・業種別の活用例を追加。コンテキストエンジニアリングを追加 |
これから勉強を始める人は、新しい範囲に対応した教材を選ぶのがいちばん大事なポイントです。2027年試験向けの公式テキスト『AXリテラシー教科書 生成AIパスポート 公式テキスト 2027年試験シラバス対応』は、翔泳社から11月24日から順次発送される予定で、書店やネット書店でも買えるようになると報じられています。2026年10月試験向けの古いテキストやネットの古い問題集は、AIエージェントの章が入っていない点に気をつけてください。
勉強方法:範囲ごとに「読む→試す→言葉を固める」
勉強の基本は、①公式テキストで全体像をつかむ、②実際に生成AIで試す、③問題演習で迷った言葉を固める、の3ステップです。章ごとに、つまずきやすい点と、このサイトの関連記事をまとめました。
| 章 | 試してみると覚えやすいこと | つまずきやすい点 | 関連記事 |
|---|---|---|---|
| 1・2 基礎と生成AI | 同じ質問を2つ以上の生成AIに聞き、答えの違いを比べる | 機械学習・ディープラーニング・LLM の関係 | 生成AIの種類と使い分け |
| 3 AIエージェント | AIに「調べて、まとめて、表にする」まで任せてみる | チャットAIとの違い、RAG と MCP の役割 | AIエージェントとは? |
| 4 リスク・ガバナンス | AIがもっともらしい間違い(ハルシネーション)を答える例を自分で確かめる | 著作権・個人情報・社外秘の線引き | 生成AIの画像と著作権/生成AIチェッカーの精度 |
| 5 実践と活用 | 役割・目的・条件・出力形式を指定して、答えがどう変わるか試す | プロンプトの型の名前と使いどころ | プロンプトのコツ/バイブコーディングとは? |
1. 公式テキストを1周する
最初から全部覚えようとせず、「こんな話題があるんだな」と眺める感覚で1周します。特に3章と4章は新しい言葉が多いので、知らない言葉に印をつけておきます。
2. 実際に生成AIを使ってみる
テキストに出てきたことを、ChatGPT・Claude・Gemini などで試します。ハルシネーションや、指示の出し方で答えが変わる様子は、実際に見ると一度で覚えられます。ただし、会社の資料や個人情報を入力して試すのは避けましょう。それ自体が4章で問われるリスクです。
3. 問題演習で言葉を固める
問題を解き、迷った用語を「自分の言葉で1行説明できるか」で確認します。複数選ぶ問題で迷った選択肢は、なぜ不適切なのかまで説明できるようにしておくと、本番で迷いにくくなります。
「落ちた」を防ぐ申し込み前チェック
「生成AIパスポート 落ちた」はよく検索されている言葉です。つまずきやすいのは、知識より準備の抜けです。申し込む前に次の項目を確認しておきましょう。
| チェック | 確認すること |
|---|---|
| □ 受ける回の試験範囲 | 2027年2月試験以降は新しいシラバス。教材が対応しているか |
| □ 申し込みの締め切り | 試験の前月末まで(2月試験は1月31日) |
| □ 受験する時間 | 試験期間の中で、60分間じゃまが入らない時間を決めたか |
| □ 受験に使う機器と通信 | パソコン・スマートフォン・タブレットのどれで受けるか決め、通信が安定する場所を用意したか |
| □ 学生料金の条件 | 学生であることを確認できる状態か(できない場合は一般料金) |
| □ 苦手な範囲 | 著作権・個人情報・AIに関するルールを後回しにしていないか |
受験環境のくわしい条件は回によって変わる可能性があるため、申し込み後に届く案内で必ず確認してください。
取ると何がいいの?次に取る資格は?
- 生成AIを安全に使える人であることを、履歴書や社内で伝えやすくなる
- 会社でAIを使うときのルールづくりや、使い方の共有に関わりやすくなる
- 次の資格(G検定、AIエージェント・ストラテジストなど)に進むときの土台になる
ただし、資格だけで仕事が決まるわけではありません。実際にAIで資料を作った、作業時間を減らしたといった経験とセットで話せると、説得力がぐっと増します。
ほかのAI資格との受験料・合格率の違いは生成AIの資格一覧、より実務寄りの資格はAIエージェント・ストラテジストとは?、ITの基礎も固めたい人はITパスポートは意味ない?で比べています。生成AIをきっかけにIT職そのものを考え始めた人は、AI時代に未経験からIT職はもう遅い?も参考にしてください。
まとめ
- 生成AIパスポートは、生成AIを「安全に使う」ための入門資格。受験料は一般11,000円・学生5,500円、オンラインで60分・60問
- 2026年8月試験は32,877人が受験し、合格率81.21%。受験者は急増しているが、合格率は約8割で安定している
- 合格基準は公式に公表されていない。複数選ぶ問題と、著作権・個人情報などのルールで差がつく
- 2027年2月試験から試験範囲が変わり、AIエージェントの章が新設される。これから受けるなら新しい範囲に対応した教材で勉強する
自分にどんなIT職が向いているか知りたくなったら、IT職タイプ診断を試してみてください。
※2026年10月10日時点の情報です。受験料・日程・試験範囲は変わることがあるため、申し込み前に生成AI活用普及協会の公式サイトをご確認ください。
参考:生成AIパスポート試験 試験概要|生成AI活用普及協会(GUGA)、生成AIパスポート(一般個人向け)|GUGA、生成AIパスポート試験シラバス(2027年2月試験より適用)|GUGA、2026年8月試験の結果|GUGA、2026年6月試験の結果|GUGA、2026年4月試験の結果|GUGA、GUGA、生成AIパスポートのシラバスを改訂|クラウド Watch(いずれも2026年10月10日確認)