当サイトはアフィリエイト広告(PR)を利用しています。

インフラエンジニアは未経験だときつい?夜勤・残業を数字で見る5つの理由と向いている人

(更新:)

IT業界(情報通信業)の正社員などの残業は月16.5時間で、全産業の13.2時間より約3時間多い一方、1年間に辞める人の割合(離職率)は9.8% で、全産業の 11.5% より低めです(厚生労働省 毎月勤労統計調査 2025年確報、令和6年 雇用動向調査、いずれも一般労働者)。

「インフラエンジニアは未経験だときつい」「やめとけ」という声は多いものの、数字で見ると極端にきつい業界とまでは言えません。きつさの多くは、夜勤のある監視の現場か、納期前の構築の現場かといった配属先で決まります。この記事では、きついと言われる5つの理由を公的なデータで確かめ、求人票の段階で避ける方法と、向いている人の特徴を整理します。

インフラエンジニアはどんな仕事?

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなど、システムが動くための土台を作り、守る仕事です。厚生労働省の職業情報サイト「job tag」では、設計・構築を担う「システムエンジニア(基盤システム)」と、監視・運用を担う「運用・管理(IT)」の2つの職業にあたります。未経験の人が最初に入ることが多いのは、運用・管理の側です。

仕事の流れや学ぶ順番、年収は、未経験からインフラエンジニアになるには?で詳しく解説しています。

数字で見る「きつさ」:残業はやや多く、辞める人はやや少ない

まず、業界全体の働き方を公的な統計で確かめます。インフラエンジニアだけの統計はないため、IT企業を含む「情報通信業」と全産業を比べます。

項目 全産業 情報通信業 出典
残業(所定外労働時間、月) 13.2時間 16.5時間 毎月勤労統計調査 2025年確報
働いた時間(総実労働時間、月) 160.5時間 160.5時間 同上
出勤日数(月) 19.2日 18.8日 同上
離職率(年) 11.5% 9.8% 令和6年 雇用動向調査
入職率(年) 11.8% 11.0% 同上

(いずれも一般労働者=パートタイム以外の働き手。毎月勤労統計は事業所規模5人以上)

全産業と情報通信業の比較図。一般労働者の残業は月13.2時間と16.5時間、働いた時間はどちらも月160.5時間、離職率は11.5%と9.8%、入職率は11.8%と11.0%。出典は厚生労働省 毎月勤労統計調査 2025年確報と令和6年 雇用動向調査
IT業界(情報通信業)と全産業の働き方の比較(出典:厚生労働省)

読み取れるのは次の2つです。

ただし、情報通信業には通信・放送なども含まれ、平均の中には残業の多い職場も少ない職場もあります。job tag の職業別の数字では、月の労働時間は設計・構築(基盤システム)が173時間、運用・管理が160時間で、構築側のほうが長く働く傾向があります。

「きつい」と言われる5つの理由

理由 起こりやすい場面 避けやすさ
夜勤・交替勤務がある 人が24時間監視する運用の現場 会社と配属で大きく変わる
障害対応のプレッシャー システムが止まったとき 手順書と体制があれば慣れやすい
最初は単調な作業が多い 監視・定型作業から始まる現場 学習と社内での働きかけ次第
覚えることが多い Linux、ネットワーク、クラウドなど 順番を決めれば負担は減らせる
客先に常駐することがある 大規模なシステムの構築 求人の時点である程度わかる
インフラエンジニアがきついと言われる5つの理由の整理図。入る前に選んで避けやすいのは、夜勤・交替勤務(勤務形態と最初の配属先を確認)と客先常駐(求人票の勤務地・就業場所で確認)。入ってから軽くできるのは、障害対応のプレッシャー、最初は単調な作業、覚えることが多いことの3つ
5つの理由を「会社選びで避けやすいもの」と「入ってから軽くできるもの」に分けた図

1. 夜勤・交替勤務がある

job tag によると、情報システムは24時間365日動いていますが、人が24時間監視する現場と、異常を自動で知らせる仕組みで無人運転する現場があります。人が監視する場合は交代制の勤務になります。未経験者は、この監視・運用の担当から始まることがあります。

夜勤がある場合は、お金の面も確かめておきましょう。午後10時から午前5時までの深夜に働いた分は、1時間あたりの賃金の25%以上の割増を払うことが法律で決まっています。残業が深夜に重なれば、合わせて50%以上の割増です(厚生労働省「確かめよう労働条件」)。夜勤の回数と、その手当が月いくらになるかを面接で聞いておくと、生活のリズムとお金の両方で判断できます。

一方で、設計・構築の SE(基盤システム)は、job tag で「一般的に日勤」とされています。夜勤を避けたいなら、日勤の求人や、クラウドの構築が中心の会社を選ぶのが近道です。

2. 障害対応のプレッシャー

システムが止まると、利用者や顧客に影響が出ます。運用・管理では、機器の故障やソフトの異常が起きたときに保守の担当へ連絡し、早く元に戻すための作業を行います。慣れないうちは緊張の連続です。

一方で、障害対応は最も実力がつく経験でもあります。手順書がある現場や、先輩と一緒に対応できる体制なら、少しずつ慣れていけます。面接では「障害時は何人で対応するか」「手順書はあるか」を聞いておきましょう。

3. 最初は単調な作業が多い

監視画面を見て、決まった手順で連絡や対応をする仕事が続くと、「スキルが身につかない」と感じやすくなります。

job tag のアンケートでは、運用・管理で一人前になるまで1年以内と答えた人が42.7%(即戦力を含む)です。入口の仕事は比較的早く覚えられる分、そのあとをどうするかが大切です。対策は、業務の外でも学び続けることと、構築や設計の仕事に移りたいと社内で伝えておくことです。資格の勉強を進めておくと、異動や転職のときに話を進めやすくなります。どの資格から取るかはLinuCとLPICの違いは?やITパスポートは意味ない?で比べられます。

4. 覚えることが多い

Linux、ネットワーク、セキュリティ、クラウドと、扱う範囲が広いのは事実です。ただし、最初から全部を覚える必要はありません。job tag でも、入職後に研修やOJT(実際の仕事を通じた教育)で実践力を身につけていく流れが紹介されています。

まずはLinuxの基本操作から始めて、仕事で使うものを順番に増やしていくのが現実的です。

PR新しいLinuxの教科書 第2版(三宅英明)楽天ブックスで見る →

5. 客先に常駐することがある

job tag によると、大量のサーバーなどを設置する構築では顧客先に出向いて働くことが多く、数か月から、長い場合は1〜2年になることもあります。一方、クラウド上で構築する場合はリモートで作業します。運用・管理でも、自社からリモートで監視し、リモートで対応できないときだけ顧客先へ行く働き方があります。

職場が変わるのが苦手な人は、求人票の「就業場所」の書き方で、ある程度は事前にわかります。

設計・構築と運用・管理、きつさの種類はこう違う

同じインフラエンジニアでも、どちらの仕事かで「きつさ」の中身が変わります。job tag の記述と数字を並べると、次のとおりです。

項目 SE(基盤システム)=設計・構築 運用・管理(IT)
勤務の形 一般的に日勤 人が24時間監視する現場は交代制
忙しくなるとき 納期の前やテストの工程で残業が増えやすい 障害が起きたとき
顧客先での勤務 大規模な構築では数か月〜1〜2年のことも 基本はリモート監視、必要なときに出向く
月の労働時間 173時間 160時間
一人前まで1年以内(即戦力を含む) 31.8% 42.7%
平均年収 889万円 609.8万円

(出典:厚生労働省 job tag。労働時間・年収は令和7年 賃金構造基本統計調査)

まとめると、運用・管理は夜勤と障害のきつさ、設計・構築は納期と長時間のきつさです。運用・管理から入り、2〜3年かけて構築に進む人が多いため、最初の数年は前者、その後は後者と向き合うことになります。年収との差や、今の年収と比べたいときはITエンジニアの年収くらべで計算できます。

求人票でチェックしたい6つのこと

きつさの多くは、応募の前に確かめられます。

確かめること 見る場所・聞き方 きつさを避けるポイント
夜勤・交替勤務の有無 求人票の「就業時間」「交替制」 日勤のみか、シフトの回数を確認
夜勤手当・深夜の割増 求人票の「手当」、面接 深夜(22時〜5時)は25%以上の割増が必要
固定残業代 求人票の「賃金」 何時間分か、超えた分は追加で払うと書いてあるか
就業場所 求人票の「就業場所」 「顧客先」「プロジェクトによる」の書き方に注意
最初の配属先 面接 監視だけの期間がどのくらい続くか
研修・OJT の体制 面接、会社の採用ページ 未経験者を育てた実績があるか

固定残業代について、厚生労働省は求人で①固定残業代を除いた基本給、②何時間分でいくらか、③それを超えた残業や深夜労働には追加で払うことの3つを明示するよう求めています。3つがそろっていない求人は、面接で確認しましょう。

きつさを感じにくい人の特徴

ここまでの理由を裏返すと、インフラエンジニアに向いているのは、次のような人です。

逆に、「作ったものが目に見えないとやる気が出ない」という人は、画面を作るWebエンジニアや、Webデザイナーのほうが楽しめるかもしれません。職種ごとの違いはIT職種の違いと選び方で比べられます。

AIの時代に、監視の仕事はどうなる?

決まった手順の監視や、よくある障害の一次対応は、自動化が進みやすい分野です。job tag でも、異常を検知する仕組みで無人運転する現場があると紹介されています。そのため、監視だけを長く続けるのではなく、構築や自動化の側に進むことを早めに意識しておくと安心です。

AIで変わる仕事と変わらない仕事は、AI時代に未経験からIT職はもう遅い?で職種ごとに整理しています。

未経験から入るときの3つのポイント

  1. 最初の配属先と勤務形態を確認する:夜勤の有無と回数、監視だけの期間がどのくらい続くか
  2. 研修とOJTの体制を聞く:未経験者を育てる仕組みがある会社を選ぶ
  3. 基礎の資格で知識の「型」を作る:LinuCやCCNAなどで、現場の言葉がわかるようにしておく

一人で学ぶのが不安な人は、就職支援がついたスクールを使う方法もあります。受講料を何か月で取り戻せるかは、スクール代の回収期間の計算ツールで先に試算できます。

PR

たとえばネットビジョンアカデミーは、ネットワーク・インフラ分野に特化した未経験者向けのスクールです。インフラエンジニアの代表的な資格であるCCNAの取得対策と、就職活動のサポートを受けられます。対象は32歳までの方で、受講前に無料説明会で内容を確認できます。

インフラエンジニア始めるならネットビジョンアカデミー →

まとめ

自分がインフラエンジニアに向いているか、ほかの職種のほうが合っているかを確かめたい人は、IT職タイプ診断を試してみてください。

参考:システムエンジニア(基盤システム)|職業情報提供サイト(job tag)厚生労働省、運用・管理(IT)|職業情報提供サイト(job tag)厚生労働省、毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報|厚生労働省、令和6年雇用動向調査結果の概況|厚生労働省、時間外・休日労働と割増賃金|確かめよう労働条件(厚生労働省)、固定残業代制を採用する場合の明示(リーフレット)|厚生労働省(いずれも2026年10月10日確認)

→ 自分に合う職種を「IT職タイプ診断」で調べる